雨あがりに

 「雨あがりの歌」のメロディと構成を改変に際し、昨年の暮れにフルートの再録をお願いした。 

 ちょうどコロナ禍の間隙だったかもしれない。

 振り返れば、2年半ほど前にのーりさんというフルート奏者とユニットするきっかけとなったのはこの曲だったことを思い出す。
 不思議な縁でクラシック奏者に吹き込んでもらったことで。
 人生をその楽器、その一音にかけるストイックさというか、魂(ソウル)のようなものを感じれたことは、その後の自分に少なくない影響があった。

 再録演奏を聴き返すと、あたかも初めからフルートのインスト曲であったかのように吹いている。
 というか、歌っている。
 というか、この曲はフルートにもらった、と言われている。
 もはやここから自分の声が入る必要はないような気もしている。


 せっかく、メロディも構成も見直して、後半の言葉に歌を集中させたのにな……


 やっぱり好きな詩なので。
 同じ空間で歌えるようになったら、動画も含めて歌モノも残そうと思っている。 


 あれから、ひとつの時代が過ぎて、また、先の見えない新しい日々がはじまっている。
 それでも雨はいつか必ずあがるだろうから。
 当たり前の日々を、奇跡のように輝かせて。


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  「雨あがりの歌」  written  by  Syusaku Miura(もーし)


  雨あがりの

  水たまりに

  星めぐりの

  飛行船うかぶ


  月あかりの

  七飾りに

  夢のたよりの

  飛行船とばす


    透明な願いが

    窓辺から

    窓辺まで

    片隅から

    片隅まで、渡ると


    木立の影、くぐると

    懐かしい風、巡ると

    透明な奇跡が

    いつも見上げる空から

    降っている



  雨あがりの

  星めぐりに


pictured by mami


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