2020の終わりに

 クリスマスイブの夜。実家の夕飯に招かれたら、おでんだった。
 デザートは、いちご大福だった。
 大福のいちごあたりにクリスマスが意識されていたのか。どうかは分からない。
 今日はイブなのかぁ、とポロっと口にしていた母だったが、もしかしたら。

 自分としても今年は、今年だけは、Happy Xmasを(路上とは言え)マスクなしで歌うことは自重して、家でブナと歌うだけのインドアな夜を祝った。
 そんなだから一応記録だけはしておこうと思ったら、
大事なところでなかなかブナのベストテイクが撮れない。歌よりもブナ基準で。

 ちよっと声を張ってみる。
 師匠には内緒で。




 翌日は自分の41回目の誕生日であると同時に、津久井やまゆり園事件の月命日。
 鎮魂の舞を捧げにいくという仲間に入れてもらい、自分は献歌させていただいた。

 すでに建物は撤去が進み、周りは遮音版に区切られた現場の献花台。
 自分はなにを歌っても、さびしく、寒々しく、殺伐として過ぎる工事車両音に飲まれて、体内には無力感だけが、いや、無力感すら残らなかったが。
 毎月、ここで鎮魂の集いを続ける方々がいる。
 生涯、忘れえない誕生日となった。

 2020が終わる。

 来年。元気でいれたらいい。みんな元気で会えたらいい。
 それ以外、なにもいらない。 


 A very Merry Xmas And a happy New Year
 Let's hope it's a good one Without any fear !


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