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隠岐の島にて  ~そのⅡ~

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 ほんとは出雲方面に行きたいだけだった。  年度末にぽっかり空いた三連休だったので、慌ててクリックしたのがいけなかった。  写真を見ながら湖畔のホテルを予約したつもりが、湖畔じゃなくて海辺のホテルだった。  しかも島だった。  隠岐の島。  え、どこそれ。  陸続きではなかった。  すでに発生済みだったキャンセル料に反骨心を燃やして、海を渡ることにした。  しかし悪天候の天気予報だが。  フェリーが出なかったら結局、最悪の当日キャンセルだが。           空は晴れていた。青かった。  これまで降り立ったどの離島とも、趣きのまた違う海景色が目前に迫っていた。  八百万神さまたちが叫んでいた。  なにをしに、お前はここに来たんだと。  ごめんなさい、とばかり呟いて  手を合わせていた。  いつかここに戻ってこれたら。  いつの日か、ここに。  書き残したページを綴りに。 隠岐の島にて 隠岐の島にて 隠岐の島にて 海をみつめる馬 隠岐の島にて 須佐神社 稲佐の浜(弁天島)にて手を合わす夫婦 隠岐の島にて

隠岐の島にて

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  彼は振り向かずに海原の向こうへ走っていった   ぼくにはもうどうしても   泣いているようにしか見えなかった.   泪ながしてもながしても   溢れない西海   すがっても追いすがっても   沈みゆく追憶   もう   魂の底から   自分を肯定することはないだろう、と   最後の欠片を海へ投げ入れる   それを失くした人に   歌など歌えるはずないのに 隠岐の島にて ~西の海を見つめる馬~